ジョウビタキは、オスはオレンジ色が美しく、メスは可愛らしい姿をした小鳥です。
住宅地でも見られる身近な鳥の1種とも言えるでしょう。
これまで、そんなジョウビタキの姿を見ることができる季節は、冬に限られていました。
ところが2010年代に、中部山岳域で繁殖が確認されました(林・山路 2014)。
その繁殖域は国内でどんどんと広がっているようにも見えます(宝田 2018, 大村 2020)。
そんななか、2016年に長野県乗鞍岳で行われた我々の研究(Iijima & Morimoto 2021)において、
高山帯でジョウビタキのメスが記録され、そのメスには抱卵斑がありました。
ジョウビタキが、高山帯にも繁殖域を広げている可能性がありそうです。
では、ジョウビタキはどの山岳の高山帯に分布を広げているのでしょうか。
先述の乗鞍岳は、その山麓でジョウビタキが既に繁殖している山岳であり(上の写真)、山麓と時を同じくして高山帯に定着するようになったのかもしれません。
その一方で、これまで山麓で繁殖が記録されていない様々な山岳でも、高山帯へのジョウビタキの進出は起こっているのでしょうか?
疑問に対する答えは、鳥類の高山帯への進出プロセスの解明にも寄与します。
この研究では、繁殖期にジョウビタキを観察した記録を
1)高山帯 および2)山麓 のそれぞれについて収集しています。
ぜひ、みなさんで全国の山岳のジョウビタキの繁殖分布に関する情報をあつめ、
一緒にその未解明の謎に迫りませんか?
では、ジョウビタキはどの山岳の高山帯に分布を広げているのでしょうか。
先述の乗鞍岳は、その山麓でジョウビタキが既に繁殖している山岳であり、山麓と時を同じくして高山帯に定着するようになったのかもしれません。
その一方で、これまで山麓で繁殖が記録されていない様々な山岳でも、高山帯へのジョウビタキの進出は起こっているのでしょうか?
疑問に対する答えは、鳥類の高山帯への進出プロセスの解明にも寄与します。
この研究では、繁殖期にジョウビタキを観察した記録を
1)高山帯 および2)山麓 のそれぞれについて収集しています。
ぜひ、みなさんで全国の山岳のジョウビタキの繁殖分布に関する情報をあつめ、
一緒にその未解明の謎に迫りませんか?
現在までの記録
高山帯(青色)および山麓(黄色・オレンジ色)での記録を地図上に示しました。
本研究における記録は双眼鏡マーク、先行研究の観察場所は本マークで記しました(追加中)。
先行研究については、文献に記載された情報から推定されるおよその場所を示しています。
地図のデータについて、閲覧以外をご希望の方はお問い合わせください。
What is new!
2024.12.21 バードリサーチ鳥類学大会で、今年度の研究成果を発表します。
研究プロジェクト:ジョウビタキの高山進出 実態の解明
この研究プロジェクトは、NPO法人バードリサーチの調査研究支援【リンク】を受けて実施しています。
※ なお助成におけるプレゼン資料において、木曽駒ヶ岳の山麓で記録があると大村(2020)を引用しておりましたが、
大村(2020)の記録は伊那市東部で得られており、木曽駒ヶ岳の”山麓”との言及は不正確でした。
誤りを謝罪および訂正するとともに、ご指摘に感謝いたします。
飯島 大智(いいじま だいち)
東京都立大学大学院 都市環境科学研究・学術振興会特別研究員PD
個人ホームページ【リンク】
E-mail: daichi.iijima0425 [*a*] gmail.com